本文へ移動

帰国生・海外経験のある小中高生

帰国生の英検、会話と読み書きに差があるとき

英会話ができることと、英検の文章を読み、条件に合わせて書けることは、別々に確かめます。帰国生を一つのレベルにまとめず、学んできた環境と実際の答案から、どこで困っているかを整理しましょう。

最終確認: 目次から読む
読書とノート、友人との会話を通して英語を使う子どものイラスト
話す・聞く・読む・書く力を、それぞれの活動で確かめます。

海外にいた年数だけでは、得意な技能は分からない

海外で過ごした年齢、学校の授業言語、英語で本を読んだり作文したりした経験、帰国後の英語の使用機会を分けて確認します。現地校に通った経験があっても、すべての技能を同じように学んだとは限りません。反対に、読み書きが得意な帰国生もいます。

「帰国生なのにできない」と比較するより、どの活動なら自然にでき、どの課題では助けが必要かを見ます。受験級も、海外経験だけで上位級に固定せず、本人の目的、公式問題を試した様子、準備できる量で判断します。

理解・整理・表現のどこで止まるかを分ける

読解や英作文が苦手に見えても、理由は一つではありません。文章の内容を理解できないのか、理解した内容をまとめにくいのか、考えを英文にするときに困るのかを順に確かめます。本人が説明しやすい言語を使い、日本語訳だけで理解度を判定しないようにします。

会話をする、文章を読む、考えを整理して書く活動を別々に示すイラスト
会話の様子だけで決めず、読む活動と書く活動も見て、理解・整理・表現を確認します。
読み書きで確認する3つの段階
  • 理解

    読んだ内容を説明できるか

    ここで困ったら知らない語と、話題の知識を確認する。

  • 整理

    要点や理由を選べるか

    ここで困ったら中心となる内容と具体例を分ける。

  • 表現

    条件に合わせて英文にできるか

    ここで困ったら語順・語彙・内容の抜けを確認する。

すべての帰国生に弱点があるという図ではなく、困ったときの切り分けです。

理解読んだ内容を説明できるか

短い文章を読み、誰が何をしたか、どうしてそうなったかを本人の言葉で説明してもらいます。知らない語や話題自体の知識不足も分けて確認します。

ここで困ったら:知らない語と、話題の知識を確認する。

整理要点や理由を選べるか

話の中心と具体例、自分の答えとその理由を分けます。話すと長く説明できても、必要な点を選んで並べる練習が必要な場合があります。

ここで困ったら:中心となる内容と具体例を分ける。

表現条件に合わせて英文にできるか

意図した内容が伝わる語順や語彙になっているか、問題の指示に答えているかを見ます。つづりや文法だけでなく、内容の抜けも確かめます。

ここで困ったら:語順・語彙・内容の抜けを確認する。

すべての帰国生に弱点があるという図ではなく、困ったときの切り分けです。

読んだことを話し、短く書く活動をつなぐ

読み書きを練習するときも、得意な会話を捨てる必要はありません。本人に合う長さ・話題の文章を読み、内容を話してから短く書くと、どの段階で助けが必要かを観察できます。すでにできる段階は簡潔にし、止まるところに時間を使います。

海外子女教育振興財団(JOES)は、外国語保持教室の方針として読み書きの強化を重視し、家庭での読書や日記も案内しています。これは英検だけに絞った対策とは別の目的です。英語に触れる日常の活動と、試験の指示・形式に慣れる練習を分けて残しましょう。

帰国後の生活と、英検を受ける目的を一緒に考える

日本の学校への適応や他教科の学習と、英語の学習を同時に進める場合は、英検対策だけを増やしすぎないようにします。読書や会話など続けやすい活動を残し、答案から分かった優先課題を追加します。長く海外にいたから短期間で合格できる、とは決めつけません。

目的が英語力の保持なら、受験を急がず継続できる活動を優先する選択もあります。学校や大学への提出が目的なら、必要な級・スコア・期限を提出先の公式情報で確認します。目的が異なる二つの計画を、一つの合格期限だけで評価しないことが大切です。

相談の際は、学年、海外で通った学校と授業言語、読書・作文の経験、帰国時期、受験の目的、最近の答案を共有します。「帰国生向け」という名称だけで選ばず、その子の読み書きの課題にどう対応するかを確認してください。

まず、これだけやってみる

  1. 本人に合う短い文章を選び、内容を説明してもらう。
  2. 要点を選ぶ段階と、英文にする段階を分けて試す。
  3. 止まった段階に合う練習を一つ選び、得意な活動も残す。

よくある質問

帰国生なら、最初から準1級を目指すべきですか?

海外経験だけでは決めません。年齢、読み書きを学んだ経験、受験の目的、公式問題での様子を確認します。話せることだけで上位級に固定する必要はありません。

英語を日本語に訳せないと、読解ができていないのですか?

日本語訳だけでは判断できません。英語など本人が説明しやすい言語で、文章の要点や根拠を説明できるか確かめます。日本語での表現力と英語の理解を混同しないようにします。

参照した情報

自分のケースに当てはめる

現在地・目標級・学校生活を無料相談で整理できます

英語経験、目標級、受験時期、部活や習い事の予定を伺い、次に何を優先するかを整理します。受講が必要かどうかも含めて相談できます。

英検®は公益財団法人 日本英語検定協会の登録商標です。このページは同協会の承認・推奨を受けたものではありません。